出産祝いとは?
出産祝いとは、“赤ちゃんが生まれてきたことをお祝いする”という慣わしの事をいいます。
昔は、出産祝いはお嫁さんのご実家から、着物が贈られるのが一般的でした。
男の赤ちゃんが産まれた場合には「熨斗目模様の紋付広袖」、女の赤ちゃんが産まれた場合には「友禅模様の紋付の着物」が贈られました。
この着物は、生後約1ヶ月の「お宮参り」の時に、生まれてきた子供に着させます。
今では、赤ちゃんの誕生を祝い、親御さんや親戚、友人知人などがお祝いとして金品や贈答する事を指します。
出産のお祝いはいつするの?
出産のお祝いは、赤ちゃんが生まれてから1ヶ月以内に行います。
赤ちゃんが生まれてから一週間後の「お七夜」から、「お宮参り」をする1ヶ月の間を、目安にすると良いでしょう。
出産のお祝いは、直接会って渡しても、宅配を使って送っても良いですが、会いに行く場合には、必ず相手方に都合の良い日や時間を必ず確認しましょう。
また、帝王切開などで出産した場合は、入院が長くなったりする場合もあります。
お産そのものが大仕事である上に、帝王切開などの手術をすると、体調が整わない事も多々あるので、お祝いに行きたい旨を伝えて、アポイントをとりましょう。
出産のお祝いは、赤ちゃんとお母さんの健康を祝福するものですので、「無事に生まれたよ。」という連絡があってからお祝いしましょう。
出産のお祝いは誰がするの?
出産のお祝いは、お祝いする気持ちがあれば、関係性の遠い近いは問いません。
両家のご両親をはじめ、ご兄弟、友人知人、会社の部署や同僚など、個人でも連名でも良いです。
出産のお祝いはどこでするの?
以前は、出産のお祝いとして、お宮参りの時に、母親の実家から贈られた着物を着せ、親族・知人・友人など大勢を招いて、盛大なお祝いが行われました。
しかし、今では、出産のお祝いは、出産した母親にお祝いを贈る事を指します。
出産のお祝いはどのようにするの?
母子ともに元気で、無事に出産が出来たというお知らせを頂いたら、出産のお祝いを贈りましょう。
出産のお祝いは、現金若しくは、品物を贈ります。
もし、可能であれば、お母さんに、欲しいものを直接聞いた方が、『貰って嬉しいプレゼント』になりますね。
出産のお祝いに現金を贈る場合は、ご祝儀袋を用い、品物を贈る場合は、のし紙を掛けます。
その時に使用する、ご祝儀袋や、のし紙の水引は、「紅白の蝶結び」がしてあるものを選びましょう。
出産のお祝いを贈るときは、一言メッセージを添えてお渡しするのがよいですね。
生まれてきた赤ちゃんが、男の子か、女の子かを聞いておくと、お祝いのプレゼントも選びやすくなりますね。
ご祝儀袋や、のし紙のの表書きには、濃い墨の筆ペンやサインペンなどで「御出産祝」「御誕生祝福」「祝御出産」「御祝」と書き、名前をフルネームで書きます。
また、職場などで、数名がまとまって出産のお祝いを贈る場合は、2~3人の場合は連名で、4人以上であれば、代表者名と○○課一同などと書き、別紙を添えます。
出産のお祝いのお祝いを頂いたら
出産のお祝いを頂いた場合は、「出産内祝い」として、感謝の気持ちを伝えます。
出産のお祝いが宅配などで送られて来た場合は、日を空けずに電話などで、お祝いを受け取った事とお礼を、直接伝えるのがマナーです。
出産内祝いは、出産のお祝いを頂いてから、1ヶ月~2ヶ月以内に内祝いとして郵送や、宅配を利用してお返しするのが基本です。
ごく親しい関係の親族や、友人には、母子ともに元気な姿を見せがてら、内祝いを持参するのもよいですが、親しい間柄でも、先ずはお母さんや赤ちゃんの体調などを優先させましょう。
出産内祝いは、頂いたお祝いの、1/3程度の価格を目安にするとよいでしょう。
出産のお祝いを贈る時は
出産のお祝いを贈る相手によって、いくら位のものを贈れば良いか、とても悩みますよね。
出産のお祝いを贈る時に、よく似た立場同士の人がいるのであれば、相談して同じような金額に合わせたりする事もありますが、色々な立場や、お付き合いの度合いというものもありまよね。
出産のお祝いの相場は、地域などによってもことなりますが、一般的な相場として
- 娘・息子…¥30,000~¥100,000
- 兄弟姉妹…¥10,000~50,000
- 親族…¥10,000~¥30,000
- 友人・知人…¥3,000~¥10,000
- 会社関係…¥3,000~¥10,000
が多いようです。(あくまでも参考にして下さい。)
出産のお祝いを贈るときは、ご祝儀袋や、のし紙の表書きに薄墨の筆ペンやボールペンではかきません。濃い墨の筆ペンやサインペンなどを使います。
出産のお祝いとして、お金を贈る場合は、4(死をイメージさせる)や9(苦をイメージさせる)という数字は避けましょう。
また、出産のお祝いとして品物を贈る場合にも、刃物(縁を切る事を連想させる)や塩(お清めを連想させる)も避けます。
出産のお祝いに添えるメッセージも、【切】【断】【病】【落】などを含む、忌み言葉を使ってはいけませんので注意が必用です。
まとめ
出産のお祝いは、赤ちゃんが無事生まれたこ祝い、お金や品物を贈答する事をいいます。
一昔前は、母親の実家から着物が贈られ、それをお宮参りの時に赤ちゃんに着せ、親族や友人知人などを招いて、盛大に祝宴を開いていました。
地域によって、出産のお祝いのやり方など多少の違いはありますが、赤ちゃんが無事生まれ、母子ともに健康であることをお祝いする事に、違いはありません。
出産のお祝いを贈る時に用いる水引は、紅白の蝶結びを選び、ご祝儀袋やのし紙の表書きは濃い墨の筆ペンやサインペンなどで記入します。
出産のお祝いを頂いたときには、頂いてから1~2ヶ月以内に「出産内祝い」を贈りましょう。
ここ最近、出産内祝いや出産内祝いには、カタログギフトが人気があるようです。
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